スポーツトレーナーになるには、大学や専門学校などで専門知識を学び、就職活動を行うことが一般的です。スポーツトレーナーとして働ける能力を学校で育み、プロとして仕事ができるように準備をすることが就職の第一歩となるでしょう。「スポーツトレーナーになるのに大学と専門学校のどちらがいいの?」「大学と専門学校でスポーツトレーナーの学習内容に違いはあるの?」と疑問に思う方も多いです。

そこで本記事では、スポーツトレーナーになるための大学と専門学校の違いを解説します。

スポーツトレーナーになるには?

スポーツトレーナーになるには、基本的に大学や専門学校に進学して、専門知識を習得することが求められます。人体の構造、医学的な専門知識、理学療法、テーピングなどの応急処置技術、トレーニング理論など、スポーツトレーナーは学ぶべき項目がたくさんあります。そういった必要知識・技術を効率良く学ぶためにも、大学や専門学校への進学は欠かせないと言えるでしょう。

一方で、スポーツトレーナーになるには、必須となる国家資格などはありません。まったく資格のない状態でも、スポーツトレーナーとして就職することはできるのです。もちろん就職活動では、スポーツトレーナーとして活躍できる人材であることを証明しなければなりません。そのため関連資格を取得して、スポーツトレーナーとしての能力を持つこと客観的に証明する手段を持つことも重要です。

スポーツトレーナーになるには、大学、短大、専門学校のいずれを選んでも問題ありません。学歴によってスポーツトレーナーになれない、といったことはないため、経済事情や将来設計を考慮して、自分に合った進路を選ぶことがおすすめです。

スポーツトレーナーになるのに大学・短大を選ぶメリット

スポーツトレーナーになるために大学・短大を選ぶことには、さまざまなメリットがあります。以下を参考に、大学・短大でスポーツトレーナーに関する知識・技術を学ぶメリットを確認してみましょう。

一般教養も含めて幅広く知識を身につけられる

大学や短大では、スポーツトレーナーの専門知識に限らず、幅広い範囲を学習できる機会を得られます。一般教養なども学べるので、将来的に一般企業への就職なども考えている場合には大学での授業が役立つでしょう。

また、授業は基本的に選択性です。自分の興味のある分野について学ぶことができます。大学院まで進学すれば、専攻する研究を行い、深い知識を習得できるでしょう。多くの知識を幅広く、そして深くまで学べる点が、大学や短大を選ぶメリットです。

時間をかけてじっくりとスポーツトレーナーの勉強ができる

大学では4年間の時間をかけて卒業までのカリキュラムを組むため、じっくりとスポーツトレーナーについて学ぶことができます。余裕を持って学習をしたい、バイトや遊びなど学生生活も満喫したいといった場合には、大学でスポーツトレーナーについて学ぶことがおすすめです。

大学は夏休みも長いため、時間を有効利用してインターンシップで在学中に実践的な学習を行うことも可能です。就職活動時にアピールできるポイントが増えるので、学校の授業がない期間もスポーツトレーナーの仕事につながることを積極的に実施していきましょう。

スポーツトレーナーになるのに専門学校を選ぶメリット

スポーツトレーナーになるために専門学校を選ぶ場合には、以下のようなメリットがあります。専門学校ならではの違いを把握して、スポーツトレーナーになるためのルートを具体的に考えてみましょう。

専門分野に特化したカリキュラム

専門学校の授業は、専門分野に特化した授業がほとんどです。学校で学んだことが卒業後の進路に直結するため、スポーツトレーナーとして働きたいと決めている人は効率的に知識や技術を習得することができます。クラスメイトも同じ目標を持った人たちが集まります。スポーツトレーナーを目指して、仲間と切磋琢磨しながら充実した時間を過ごせるでしょう。

関連資格の取得を短期間で目指せる

専門学校は多くの場合3年で卒業ができるので、スポーツトレーナーに関連する資格を短期間で取得できるメリットがあります。例えばスポーツトレーナーに関連するあん摩マッサージ指圧師、はり師・きゅう師(鍼灸師)、柔道整復師などの資格は、学校の養成課程を学んで卒業しなければ、受験資格が得られません。専門学校なら最短3年でその受験資格を得られるので、関連資格を取得した上でスポーツトレーナーへの就職を目指せるのです。スポーツトレーナーの仕事に加えて、鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師に興味がある場合には、同時に受験資格を取得できる専門学校を探してみるといいでしょう。

スポーツトレーナーを目指せる大学・専門学校の卒業後の進路は?

スポーツトレーナーになれる大学や専門学校の卒業後には、以下のような就職先が考えられます。

  • スポーツジムやフィットネスクラブなどの施設
  • 地域のスポーツチームや学校の部活動
  • 病院やスポーツ整体院などの医療機関
  • プロスポーツチームや個人のアスリートとの契約
    など

そのほか、大学であれば大学院に進んでさらに勉強を続ける進路もあります。自分の特性や希望を考慮した上で、最適な就職先を選べるように準備しましょう。

ちなみに、専門学校に通いながら大学卒の学位(学士)を取得することもできます。スポーツトレーナーを目指しているけど、一般企業への就職も視野に入れたい人は、このような制度も調べてみると良いでしょう。

まとめ

スポーツトレーナーになるには、大学や専門学校への進学がおすすめです。学校で必要なスキルを効率良く学ぶことが、結果的にスポーツトレーナーになるための近道になるでしょう。この機会にスポーツトレーナーになれる大学と専門学校の違いを確認し、どちらが自分に合っているか考えてみるといいでしょう。

専門学校は上記のメリットのほか、大学と比較して学費の安さや短期間の集中的なカリキュラムなど多くの特徴があります。どちらが自分に合っているのか分からないときには、通いやすさが魅力のスポーツトレーナーの専門学校をまずはチェックしてみてはいかがでしょうか。

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