【柔道整復師とは?】理学療法士との違いを徹底解説!
柔道整復師と理学療法士の違いを、専門分野・施術内容・国家資格・働く場所などの観点からわかりやすく比較。仕事内容や年収の傾向、資格取得までの流れを整理し、進路選びのヒントをお伝えします。

柔道整復師と理学療法士は、どちらも「身体の回復を支える」専門職。
病院や整骨院、リハビリ施設などで活躍する姿を見たことがある方も多いかもしれません。
一方で、
「何がどう違うの?」
「進路として選ぶなら、どちらが自分に合っているのだろう?」
と迷う声もよく聞かれます。
似ているように見える2つの職業ですが、
専門とする分野・関わり方・資格制度・働き方には、はっきりとした違いがあります。
進路選びで後悔しないためには、その違いを落ち着いて整理しておくことが大切です。
この記事では、柔道整復師と理学療法士を比較しながら、それぞれの特徴を丁寧に解説。読み終えたときに、「自分はどんな現場で、どんな人を支えたいのか」を考えるヒントになれば幸いです。
▼目次
- 1.柔道整復師と理学療法士の違い
1.柔道整復師とは
2.理学療法士とは - 2.年収と就職先の違い
- 3.柔道整復師と理学療法士になるには
- 4.まとめ
1.柔道整復師と理学療法士の違い

日常的に耳にすることが増えた「柔道整復師」と「理学療法士」。
どちらも身体の不調やケガに向き合う仕事ですが、役割や専門領域、関わり方には違いがあります。
まずは全体像を、比較表で整理してみましょう。
■柔道整復師と理学療法士の比較表
| 柔道整復師 | 理学療法士 | |
|---|---|---|
| 専門分野 | 捻挫・打撲・骨折・脱臼などの外傷 | 病気・ケガ・加齢による身体機能の回復・維持・予防 |
| 国家資格 | 厚生労働省が認める国家資格 | 厚生労働省が認める国家資格 |
| 主な施術内容 | 手技・包帯固定・テーピング・整復・処置 | 運動療法・物理療法・日常生活動作訓練などのリハビリプログラム |
| 医療行為 | 医師の同意・指示があれば骨折・脱臼の整復が可能 応急処置は単独可 |
医師の指示のもと理学療法を実施(診断や投薬などの医行為は不可) |
| 主な職場 | 整骨院・接骨院・スポーツ現場など | 病院・クリニック・介護・リハビリ施設など |
| 独立開業 | 可能(整骨院・接骨院の開業ができる) | 不可(一般的には病院・施設に勤務) |
比較すると、柔道整復師は「ケガの処置ができる」ことと「独立開業できる」ことが特徴。一方、理学療法士は医療機関でのリハビリを専門にする役割が強いことがわかりますね。
ここからは、それぞれの仕事内容をより具体的に解説します。
1.柔道整復師とは
柔道整復師は、骨折・脱臼・捻挫・打撲といった外傷への施術を専門とし、「手技によって身体の回復を促す」伝統的な技術を持ち国家資格者。
整骨院・接骨院での勤務はもちろん、スポーツ現場でのケアに携わることもあります。
例えば、
部活動中に足首をひねった学生が来院した場合、状態を見極めたうえで固定を行い、回復までの過程をサポートします。
こうした急性外傷への対応力は、柔道整復師ならではの強みといえるでしょう。
なお、骨折や脱臼の整復については、原則として医師の同意が必要です。
応急的な処置は可能ですが、医療との連携を前提にした職種である点は、正しく理解しておく必要があります。
また、経験を積んだ後に独立開業できることも特徴のひとつ。
「将来は自分の院を持ちたい」「地域に根ざした施術をしたい」と考える方に向いた道です。
2.理学療法士とは
理学療法士は、病気やケガ、加齢によって低下した身体機能の回復を支える専門職です。医師の指示のもと、運動療法や物理療法を用いてリハビリテーションを行います。
主な職場は病院やリハビリ施設、介護施設など。
医師・看護師・作業療法士などと連携しながら、チーム医療の一員として働くことが一般的です。
手術後の患者さんに対して、
「再び歩けるようになる」「日常生活を自分で送れるようになる」ことを目標に、段階的なリハビリ計画を立てて支援します。
身体機能全体を長期的な視点で支える役割を担うため、医療分野で専門性を深めたい人に適した職種といえるでしょう。
2.年収と就職先の違い
仕事内容の違いは、働き方やキャリアの描き方にも影響します。
進路を考えるうえで、就職先や収入の傾向も確認しておきたいポイントです。
柔道整復師の働き方
- 整骨院・接骨院での勤務が中心
- スポーツチーム・介護分野で活躍する人も
- 将来的に独立開業を目指す選択肢がある
理学療法士の働き方
- 病院・クリニック・リハビリ施設・介護施設
- 医療職として比較的安定した雇用形態
- 経験を積むことで専門領域を広げやすい
年収の目安(一般的な傾向)
- 柔道整復師:430.2万円
※開業の有無や経営状況により幅が大きい - 理学療法士:444.2万円
※勤務先や経験年数によって変動
出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET))柔道整復師
令和6年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/173
job tag(厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET))理学療法士
令和6年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/167
柔道整復師は「自分の院を持つことで収入が伸びる可能性がある」一方、理学療法士は「医療機関で安定したキャリアを築きやすい」という特徴があります。
3. 柔道整復師と理学療法士になるには

どちらも国家資格であり、取得までには一定の学習期間が必要です。
- 高校卒業後、国の認可を受けた柔道整復師養成校(専門学校・短大・大学など)で3年以上学ぶ
- 必要な単位を修得し、柔道整復師国家試験の受験資格を得る
- 国家試験に合格し、柔道整復師として登録する
骨折・脱臼・捻挫などの外傷に対する評価や固定法、手技療法など、実技科目が多いのが特徴です。
- 高校卒業後、指定規則に基づく理学療法士養成施設(4年制大学・3年制専門学校など)で3年以上学ぶ
- 必要な単位を修得し、理学療法士国家試験の受験資格を得る
- 国家試験に合格し、理学療法士として登録する
解剖学・運動学・臨床実習など、医療職としての基礎から応用までを学びます。
学ぶ内容や実習環境は学校によって異なるため、「将来どんな現場で働きたいか」をイメージしながら学校選びをすることが大切です。
整形外科クリニックやスポーツ分野で働きたいのか、高齢者施設や急性期病院で働きたいのかによって、向いている資格やカリキュラムは少しずつ変わります。
オープンキャンパスや学校パンフレットでは、
- 実習先(病院・施設の種類や数)
- 国家試験合格率
- 卒業後の就職先の傾向
などをチェックしながら、自分が将来働きたい現場と近い環境で学べるかどうかを確認しておくと安心です。
4.まとめ

柔道整復師と理学療法士は、どちらも身体に寄り添う大切な専門職。
しかし、扱う領域・働く環境・施術の範囲には明確な違いがあります。
柔道整復師が向いている人
- ケガの状態を見極め、その場で処置に関わりたい
- 手技や固定など、手を使う施術に興味がある
- スポーツや地域に身近な現場で働きたい
- 将来は独立開業も視野に入れている
- 病気や手術後の回復を、長期的に支えたい
- 医師や他職種と連携する医療現場で働きたい
- 身体の仕組みや運動機能を深く学びたい
- 一人ひとりに継続して関わる仕事がしたい
どちらが正解ということはありません。
自分がどんな現場で、どんな関わり方をしたいかを基準に考えてみましょう。
どちらが“良い・悪い”ではなく、「自分がどんな働き方をしたいのか」が進路選びの鍵になります。
そして、柔道整復師をめざすなら、実習環境や国家試験対策のサポート体制も確認しておきたいところ。
東京呉竹医療専門学校の柔道整復科では、
現場を意識した実践的なカリキュラム
学生一人ひとりと向き合う丁寧な指導体制
国家試験対策から研究発表までを見据えた継続的なサポート
といった学びの環境を整え、医療・スポーツ・介護など、幅広い分野で活躍できる運動器のスペシャリストの育成を目指しています。
「自分に合う学校かどうか」は、実際に見て・聞いて・感じてみることが大切です。まずはオープンキャンパスで、授業の雰囲気や学びの内容を体験してみてはいかがでしょうか。

